
毎日何気なく行っている、「立つ」「歩く」「走る」などといった、日常的な動作。
その動作による負担を受けているのが、身体の土台である“足”。
ただ、日常生活のなかで、わざわざ足元の健康を特別意識する機会はあまりなく、不調になってはじめて、その重要性に気づくことも。
この記事では、そんな足元の健康、見落とされがちな足の病気(疾患)、ケア方法などについて、わかりやすく解説します。
身近に潜む、足の病気
足の疾患には、多種多様なものがあります。
それらを病理的に大別すると、先天性、後天性になります。
先天性のほとんどは「奇形」、後天性には、「感染症」「事故性」「靴原性」などに分かれます。
外反母趾
足の親指が、小指側に曲がり、付け根の関節が、大きく外側に突出する変形。
パンプスなどの、形状が細いもの、ヒールの高いもの、サイズが合わない靴の使用のほか、遺伝的な要因が重なって起こるとされています。
外反母趾の重症度は、親指の曲がり具合によって決められます。
重症度が重度になると、親指が人差し指に重なってしまったり、親指の付け根が腫れる、腱膜瘤(けんまくりゅう)になるなどします。
外反母趾の症状が悪化すると、炎症、痛み、親指以外の指の健康に悪影響を及ぼします。
内反小趾
親指側(内側)に、小趾が曲がり込むようにして変形する状態。
小趾付近の関節が、靴内部と擦れやすくなります。
内反小趾は、極端に幅の狭い靴、圧迫感の強い靴の着用をすることが原因となりやすく、外反母趾同様、その見た目の変化とともに、とても激しい痛みを伴います。
強剛母趾
足の親指の付け根の関節(第一中足趾節関節)の動きが制限されることによって、親指の可動域が狭まる疾患。
初期症状が分かりづらく、やや違和感がある程度となりますが、やがて症状が進行すると、親指で地面を蹴れなくなり、激しい痛みや歩きにくさを覚えるようになります。
強剛母趾の原因には、加齢、関節の酷使、不適切な靴の着用が考えられます。
また、長時間放置をしてしまうと、足の関節の変形に繋がる場合があります。
扁平足
足裏の土踏まず、ならびに「縦アーチ」の機能が低下したり消失することが原因で発症します。
足裏の接地する面積が増えることで、本来分散されるべき衝撃が、足全体に及ぶようになり、足全体の疲労感を増大させます。
その結果、長時間の歩行が難しくなったり、痛みを感じるようになったりします。
生まれつきの骨格の違いによって、もともと土踏まずがない場合もあることから、扁平足かを見極めることは、非常に困難といわれています。
開張足
足指の付け根辺りを沿うようなかたちで位置する「横アーチ」が崩れて、大きく足幅が広がってしまう疾患。
開張足の原因は、足の靭帯、筋肉の衰え、体重の増加、サイズの合わない靴を履き続けることなどがあります。
開張足になると、前足部に体重がかかりやすくなるため、魚の目(鶏眼)ができやすくなったり、ハンマートゥ、外反母趾になる危険性も高まります。
ハンマートゥ
ハンマートゥとは、足指の中央の関節が曲がって固定されてしまう、変形症状。
その見た目が、「ハンマー」の形をしていることから、ハンマートゥと呼ばれています。
ハンマートゥになると、靴の中で指が当たりやすくなり、胼胝、魚の目(鶏眼)を併発することがあります。
ハンマートゥの原因には、加齢による筋力の低下、各アーチの崩壊、サイズの合わない靴の着用などがあります。
O脚
外向きに曲がってしまった両脚を正面から見た時、英字の「O」に見えることから、「O脚」と呼ばれます。
膝と膝を突き合わせることができないという、“見た目の問題”だけではなく、様々な足の疾患を引き起こす要因になることも。
生活習慣ともいえる、普段の歩き方、歩行時の姿勢の乱れが大きく関係しています。
誰しもが悩む、足のトラブル
胼胝
足裏などに、継続的な圧迫や摩擦が加わることで、皮膚が厚く、硬くなること。
あまり痛みはありませんが、放置すると、さらに皮膚が厚くなることもあるそうです。
サイズの合わない靴の着用、足の変形が原因で起こります。
魚の目(鶏眼)
角質の一部が硬化して、患部の中心部にできた“芯”が皮膚層に深く食い込んで、神経を圧迫すること。
その見た目は「胼胝」とよく似ていますが、根本的な原因となる日常的な圧迫、体重の偏りを直さなければ、あまり症状が改善されません。
また、外用薬を使えば、比較的容易に症状を和らげることもできます。
靴擦れ
皮膚が靴と擦れて起こる炎症で、水ぶくれができることがあります。
また、靴擦れが慢性的に引き起きると、気分が優れない日が続くなどします。
靴擦れは、かかと部分によく見られ、サイズの合わない靴、長時間の歩行が原因で起こります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
全身の健康と密接に関わっている部位、足。
アーチの構造、歩行姿勢、体重のバランスが一度崩れてしまうと、身体の不調の原因になってしまうこともあります。
普段の生活のなかで、できるだけ足の健康を意識していきましょう。
